きのう書いた「手」から、アッコちゃんの「右手」を思い出した。
この曲、とてもお天気のいい朝に
スピーカーでいっしょに聴いたなぁ。
今朝の夢にあの人が出てきた。
メールがきて、写真を送ってくれたのかなと思ってタップすると
それが動き出して、動画だった。
お茶碗、おひつ。机。
大きなお茶碗に盛られていたのはつやつやした白ごはん。
おひつや机は見たことがないもので、
新しい生活がはじまった感じがわかった。
あの人はちょっと寝癖があった。
そして、外に出て、
街並みや木々や市場が映し出されて
知らない風景で、きれいだなと思って。
その動画はミュージックビデオで、
藤井風さんみたいなラップも混じって
彼の声がその歌を奏でている。
突如こっちを向いて指で、
い つ も あ り が と う
って文字を描いた。
蛍光色がその文字を追いかける。
いままでありがとう じゃなくて。
どっちでもいいんだよな。
そう、どっちでもいい。
それでいいんだ。
ときどき岡崎体育のミュージックビデオの定石みたいなのも
見つけられた動画で、あはは、と口が動いた
あのビデオのことで話して笑ったねって思い出したりした。
そう、私たちはたくさん笑った。笑ったよね。
これは私の脳が見せたものかもしれないし
どこからかやってきたものかもだけど
確かになにかがもたらされた、という実感があった。
ほこほこした布団のなかで汗がにじんで、
私は確かに生きていると思った。
ピリオド、っていうこと。その感覚を体に刻む。
起き上がって机の上のスマホを手に取ると、メンターSからメールが届いていた。
そうだよね、人はひとりだよね。
そして、誰かと関わるとき、深くなるほど間違えていったりする。
それでも。こうしてえぐられた場所を見つけて撫でてくれる手があるんだな。
撫でられて、知らずにえぐられていたことを知る。
メンターSの撮影する写真を初めて見たときのことを思い出す。
冷たくて、澄んだ水の流れ。きっぱりと動いて、撫でて。
今もそれを感じる。
ありがとう。