夢の中。田舎のホーム。鈍行を待っている。天気がいい。白っぽい空気。向こうからおっさんが歩いてくる。私に思いっきりぶつかる。私は大声で抗議する。そうしたら地面に倒されて首元を押される。おっさんが持っているかわいいお菓子のお土産箱でゴツゴツ圧迫される。しまったこのホーム誰もいない。叫んでおっさんを振り払おうとするけど声が出ない。負けない。負けない。うわーーっとおっさんを投げた。布団ごと投げてて目が覚めた。久々のきっつい金縛り。
殺されそうになったら私は全力で抵抗するんだな。まだ体からはノルアドレナリンが全放出されてて、目が冴えて1時間ぐらい考えていた。
戦えたことが誇らしかったんだ。
友だちが、真剣な話をしてるときに笑われ「笑うとこじゃない」と抵抗したことを思い出していた。体の奥の奥、たましいが咄嗟に言ったんじゃないかなって思っていたこと。
私、戦おう、これからは。
たぶん細胞が少しずつ入れ替わっている。その細胞は手つかずだったところ。怒ると同時に泣いちゃいそうで、触れなかったところ。もう、過去に傷ついたものに立ち返らなくていい。静寂の場を得たから。もう大丈夫だから、細胞が納得したから戦えたんだ。