また、殺されそうになる夢を見た。
面白いので書いておこう。
私は3人でつるんでる。
家族はいないみたい。漁村。狭くてじめっとした部屋。
畳と、タンス、木枠の窓。
2人のやさぐれた男たちは
なにかをしでかしたらしく、
私を殺すしかないという結論に達する。
私は、そうなんだろうなぁと受け入れている。
ただ、いざ首を絞められそうになると
「なかなか死ねなさそう」と直感的に思って
「ちょっと待って。あんたが帰ってきてからにして」と
首元に囁くと、なぜかすんなり受け入れられる。
そいつがどこかに用事に行って、
私は畳の上にぺたんと座ってぼーっとしている。
あいつが帰ってきて、
どんなやり方にせよ、死ぬまでは痛そうだな。
どっちでもいいけど、痛いのは嫌だな。
あれ?と思う。
逃げてみてもいいんじゃない?
もう服もなくて、Tシャツと短パンに裸足だけど。
お金もないけど。
こんなよれよれで、誰も助けてくれないだろうけど。
もしそうするなら、急いだほうがいいんじゃない?
そこで目が覚めた。
夢って、見ていたとしてもほとんど記憶してなかったけど
最近はよく夢を見る。
底に沈むと、体から力が抜けて、手をぐっと握れなくなる。
外を歩く。わざと車道すれすれを歩いたりして、
大きいトラックが引っかけてくれないかなと考えていたりする。
相手のことなど考えもせず。
自分のやりきれなさから逃げることしか考えられず。
現実から逃げる。
殺そうという手から逃げる。
どんな「逃げる」なのか、よくわからない。
「逃げてみてもいいんじゃない?」と思ったとき、
体にさーっと熱い血が巡る感触があった。
細胞のどこかが、「それでも、明るいほうを探せ」って言ってる。
卵が孵って、理由もなく水面を探すみたいに。