今日は家計簿の取材だった。
「家計簿をつけられない、続かないという人は几帳面な人」という
逆説的な展開が面白かった。
最初にハードルを上げて、きちきちとできないと自信を失っていく人は
家計簿が苦手になる。
てきとうに、つじつま合わせすればいいや、
目的は収支のバランスを見ることだし~、と思っている人は続く。
これもいろいろなことに通じそうな話だ。
ダイエットとか、ちょっとした日々の目標とか。
私は書くときにも1つ1つ積み上げるタイプ。
そのうち船酔いみたいになり苦しくなる。
だから、マクロやミクロで見てみるっていうこと
とても必要なことだと思う。
いったん船酔いする性質も、自分らしさといえばそうだし。
外に出ると気分が変わった。
川沿いの駅。
帰りに、数分だけ駅のまわりのパン屋さんとか
薄暗いスーパーマーケットをうろうろした。
日常のちがう面を目で見る。乾いていたところが満たされる。
今朝電話があったことをさらっと振り返り、
全体として私は相手の気持ちが理解できたというのが収穫だった。
前の私は、被害者意識を強くするだけだった。
返事せず、メールごと消したほどだった。
その人は前に私がぼろぼろだったときに
「夢でみた。心配になった」と電話をくれた。
今日も真剣に、案じてくれていることがわかった。
でも今日は、浸食されたくない、ときっぱりと思った。
その人は過去の私を見ていたから。
今日の私は違う。
ただ淡々と断ればいいんだなと、ひとつ学んだ。
言えないこと、言っても伝わらないこともあるし、
相手は言えば気が済むところもあるんだし、
さっと断れば断つことができることもある。
なんでも同じ、じゃなくて、ただ、いろいろなだけ。
この世界は不思議だらけ。
不思議ごと、いっしょに揺れていたい。