万歳千唱

こぐまはもうすぐ大学受験本番。
身の回りには時間を惜しんで勉強に没頭している友人がたくさん。
こぐまは夏以降、やる気をなくしてしまった状態。模試で実力以上の結果が出ていて、「こんなの自分の実力じゃないから、本番も怖いし、なのに気持ちがどうしてもそっちに向かっていかない」と朝ごはんのときに話してた。
頭の中ではわかってるよね、でも気持ちも体も動かないことに対しては、
頭ではどうしようもないこともあるね、とか話ながら
「でも洋次郎も言ってるよ、『それじゃ思うツボさ♪』」と
私が歌い出すと
『さぁ～いざ～迎え～に～いこ～♪』となぜか二人で熱唱。

それで久しぶりにさっきRADWIMPSの「万歳千唱」を聴いた。
YouTubeで流れていたのはこぐまと一緒に行ったライブの映像で、
4年前がもうアルバムのどこかに貼られた写真みたく現実感がなかった。

「君の中のカナシミを喜ばせて
君の中のクルシミを勝ち誇らせて
なぁどうすんだよ　おいどうすんだよ
その影に隠れ震える笑顔の手を取れるのは
君だけだろう」

久しぶりに自分で曲を聴きたいと思ったなぁ。
ぐしゅぐしゅと泣いた。なんか怒ってくれた友達が歌ってくれてるみたいだった。

一週間前の今頃は、10年ぶりの実家にいたな。
そして今日はあと2時間後のZoom取材開始までに本を一冊読まなきゃで
でも頭が飽和状態になってぼーっとしてる。

私の頭の上で、ぐちゃぐちゃの感情が塊になってる。
まだ落っこちてこないでね。
もう疲れたよ。
あまりにも気持ちに余裕がないけど
それもあと1週間ほどで落ち着くから。
きっとまた「書きたい」と思えるはずだ。
「話を聞きたい」と素直になれるはず。

あんまり向き合わなくてもいいことだったら今は置いておこう。
頭の上の塊は、つまらなくなったら雲になって飛んでいくだろう。

私が誓うこと。自分の傷つきによって自分の大事なものを壊さないこと。
大事なものっていうのは、自分の内側の心であったり、そばにいる優しいものたちでもある。