日常

真っ赤な夕陽

きのう夕方、お母さんからラインの不在着信があって、電話したら声がいつもと違って
「お腹が痛い」。
事情を聞いていてもだんだん声が細くなっていくので「日曜日だし、このまま夜を越せないからすぐに救急車を呼んで。お父さんは?」「おる……」「私が呼ぼうか?」「ええ」と言って電話は切れた。田舎で、救急車は来なくてタクシーも市に一台しかなくて日曜は休みで、近所の人に車を出してもらって緊急手術になったとお父さんから連絡が来た。

今日夕方、お母さんから電話がかかってきた。
声が小さくて元気がないけど、声が聞けてほっとした。
ストーマをつけることになり、「こんなことになるとは」とか細切れのラインが来る。
このまま回復していきますように。

さっき足が痛いなと思ったら右親指が赤紫色。どこかにぶつけたみたいだけど、全然気づかなかった。ハイになってたんだろうか。

四国行きの高速バスの予定をちらちら見ながら仕事してる。取材や打ち合わせ、どうしたものか。本当に役に立てるときに帰ったほうがいいのかも。車の運転を思い出さないといけない。明日練習してみようか。怖いなー。

友達に気持ちを整理するためメールしたら、とんでもなくありがたいお返事をもらった。「最初に会った日の大きな真っ赤な夕陽とかそういうのは一生忘れない」
って、バンプかよ!泣いちゃうじゃん。
自分が死んで棺に入ったら、きみに小指をぎゅっと握ってほしいよ。
そんなの無理だから、この言葉を読んだときのこの目と目の間が霞む感覚を覚えておこう。友達のお腹に、真っ赤な夕陽がぬくぬく息づいているように。

強かったのかな、強くないけど強くあろうとして息を止めてたから、この6年間ぐらいは、息継ぎするように反動でヨレヨレになっていたのかも。
ちょうどよく均されて、これからは、強い&弱いの合わせ技でしぶとくいきたい。

いつも力をくれてありがとうね。

2 Comments on “真っ赤な夕陽

  1. 翠雨さんにメールというか、言葉を送る時って
    本当に自分の中に迷いがない。
    書き直しもしないし、遠慮や配慮や誇張もない。
    それよりもいつも まだ足りない って思う。

    そんなふうに私と繋がってくれている人は本当に片手で指折りを2、3回で終えるほどで
    どのくらいの感謝と想いとが詰まっているか、、、と思う。
    そして私はそのことに今以上に感謝をしなくてはならないといつも感じている。

    こちらこそ本当にいつもありがとう。

    小指、握るよ。笑
    私が先に行った時には頭を撫でてください。
    で、どちらが先に行っても、行ったほうは次の逝くときには
    必ず迎えに来るし、迎えに来てね。
    そう思ったら怖くないし、ちょっと楽しみだなーって思うから。笑

    ただそれまでは。
    お互いに強い&弱いの合わせ技でしぶとくいきていこう!
    それは私も一緒。

    いつもいるから。
    そして書いてくれてありがとう。

  2. umiさん
    ありがとう。
    迷いのない言葉。
    ああだから、ストレートにど真ん中、ズドンとくるんだろうな。

    お迎えごっこ、いいね。
    いいこと知った。
    私ももう怖くない。

    いつも居てね。私もいるよ。
    強いと弱い、くるくる入れ替わりながら転がっていこう。

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