きのう、なんとなく消耗する取材を終えて、タリーズでデカフェをなみなみと注いでもらって今日の原稿書きのためのメモ作りをした。
臨床心理士さんの取材の音声起こしをする。
「書けないけどね。
カウンセリングの場だと、
たとえば盗撮する人が居たとして、
『何で盗撮しちゃうんだろうね』って言える。
普通の会話だと、倫理や道徳で許されないことが言える」
なんで仕事やめちゃうんだろうね。
いっつも逃げちゃうよね。怖いのかな。
なんでそのとき悲しみを悲しみとして
悲しめなかったんだろうね。
そんなこと。
あのときの会議室の空気が蘇った。
背筋からぞわわとしたんだった。
問題はみんな抱えてる。それに問題ないとカウンセリングに行っても面白くないでしょ?と笑う。
でも、「これが問題だ」と思えるまでが大変なんだ。
そんな話をぐるぐるしてた。
自分はこれを問いたいんだなと思いつくとき、確かに視界が一段上がったようになる。
なるべく言葉に言い換えずにじっとその空気を感じる時間を延ばす。
私も昨日のあの消耗を、しばらく抱えて見つめてみよう。
答えるな。まだ答えを出そうとするな。
何にそんなに削られているように思うのか、
「わがままだ」と言われることが多かったし、確かにそういうところも多いけど、
でもそこに、知らなかった景色とか、ぷくぷく泡だっては消えるものがある。

「人生、多少の苦労がないと面白くない」とか
「男って子供みたいな生き物だから女が手の上で転がすように」とか
そーゆー言葉が嫌い。
本当にみんな色々あるんだって、知らないのかなって
お前に想像力ってものは存在するのかなって思う。
昨日さ、ジモティーで外国の人が引き戸を取りに来たのね。
一緒に来た息子さんは小学生くらいかな?
すごくつまらなそうな、シャイそうな感じの子で。
親に連れられて、どういう気持ちで来てるのかな?って思ってて
ずっと笑顔が無かったから、ちょうど姉から送ってもらったリンゴを
帰る前に2個、男の子に渡したんだよね。
良かったら食べてね って。
そしたらすごく優しい顔になって ありがとう って。
車に乗り込んで帰る時、ずっと私が気が付くまで
何度も頭を下げてくれてて。
咄嗟の私の思いつきだったんだけど
あの子の笑顔と律儀な気持ち?っていうか
それを見せてもらえて、なんか私の方が嬉しかった。
こういう ちょっとしたこと で少し何かが変わることもある。
でも大量にそれが必要な人や場合もある。
また気付きがあったら教えてね。
消耗し過ぎず、シェアしていこうね。
ほんと、いろんな人、いるよね。
すてきな景色だなぁ・・・
そうだね。ちょっとしたことで何かが変わることもあるね。
りんごを受け取って、その香りと、ひんやりした温度、自分がもらったってこと、数十分先の未来が明るくなること、きっといろんな波紋になっていくと思う。
よかったね、umiさんにとっても。
今日は原稿にとりかかってからまた壁にぶつかりうだうだしてた。でもすぐ暗くなってくるから、進めたい。がんばる!
りんごを受け取って、その香りと、ひんやりした温度、自分がもらったってこと、数十分先の未来が明るくなること、きっといろんな波紋になっていくと思う。
こういう感性で、話を聞いてくれて、言葉にして伝えてくれるのって
ものすごく嬉しい。
そしてそれは 翠雨さんの才能 だと思う。
すごく嬉しかったので、伝えとくね。
いつもありがとうね。
ありがとう。
伝えてくれて。
受け取ったよ。